「……こんな気分で日々過ごすのは、苦しすぎるから。逃げてしまいたい。離れて暮らすことも、考えてる」
妻からの冷たい態度に耐えきれず、私は「試し行動」として別居や転職をほのめかす言葉を口にしてしまいました。 感情的に怒鳴ることはなく、必死に冷静さを装っていました。
あの息詰まる沈黙と、試し行動の直後。 事態は、私が全く予想していなかった最悪の修羅場へと急転直下していきます。今回は、前回の直後に起きた「スマホ確認」から「嘘のあばき合い」、そしてどん底の中で私が下した一つの決断について、ありのままを書き残します。

鳴り止まない心臓と、妻からの「スマホ確認」の誘い
自分の情けなさに打ちのめされながらも、一度口をついて出た疑念と不安は、もう誰にも止められませんでした。 私は激しく波打つ心臓を押さえながら、暗闇の中で思い切って、ずっと聞けなかった核心を問い詰めました。
「……連絡、とってるの?」
沈黙が続くか、あるいは冷たくあしらわれるか。そう思っていた私の耳に、妻の思いがけないほどはっきりとした声が届きました。
「とってるわけないじゃん。心配なら、スマホ確認しなよ」
妻はそう言うと、自ら自分のスマホを私に差し出してきたのです。 堂々とした態度でした。私はそのスマホを受け取り、LINEや着信履歴を確認していきました。 しかし、怪しいやり取りは何も出てきません。(やはり自分の取り越し苦労だったのか……)そう思い、少しだけ安心したその時でした。
インスタ裏垢の発見と、飛びかかってきた妻
ふと、Instagramのアプリを開いた時のことです。 横たわっていたはずの妻の空気が、急激に張り詰めるのが分かりました。あからさまに「気にしている」様子が伝わってきたのです。
違和感を覚えた私が、インスタのアカウント表示を切り替えようと指を動かした瞬間――。
「ちょっと!!」
それまで冷静を装っていた妻が、いきなり私に向かって飛びかかってきました。 なりふり構わず、力づくで私の手からスマホを奪い取ろうとしてきたのです。その異常なまでの必死さに、私の全身の血がサッと引いていくのが分かりました。
妻がひた隠しにしていたもの。それは、インスタの「裏アカウント(裏垢)」でした。 内容を目にするまでもなくその態度で連絡をとっていることは明らかでした。
「連絡とってんじゃん……! 嘘ばっかりじゃん!」 「ネットでエッチなことをしても、しちゃってるんじゃない?」
激昂して問い詰める私に対し、スマホを奪い返した妻は、開き直ったようにつぶやきました。
「……わかっている」 「もうそれでいいんじゃない」
投げやりにそう吐き捨てるのに、それでも頑なに「連絡をとっている」とは明言しません。「それでいいんじゃない」という言葉でしか表現してもらえませんでした。証拠を突きつけられてもなお、認めようとしないその態度は、私の心を深くえぐりました。これが何を意味しているのか、当時の私には全く理解できませんでした。
過去の引っ張り出しと、間男の影
その後、妻の口から出てきたのは、謝罪ではなく「私の過去」の話でした。
結婚前、私が職場の人に好意を寄せていた時期があったこと。その時、妻は私のメールを見て酷く苦しんでいたことがあったのだと言いました。
「無になろうと思った。いないものと考えた」という過去の傷を語り始めたのです。 そんなにまで悩んでいたなんて、私は知らなかった。不倫を正当化するためのすり替えだと頭では分かっていても、罪悪感で言葉に詰まりました。
さらに、妻は信じられないことを口にし始めました。
「何ていうのかな? 似ているんだよ。私とあの人は」 「あと、私はあの人には何人かいる浮気相手の一人でしかない」 「気持ちはない。向こうは離婚は困ると言っている。慰謝料を払うって今も言っている」
妻の言葉を聞いて、何を目的に私は何を聞かされているのだろう?そんな気持ちでした。言い訳、開き直り、そして間男との異質な関係性。 何を言われているのか、頭の処理が全く追いつきません。嘘を重ねられ、目の前で飛びかかられ、得体の知れない間男の影を見せつけられ、私は深い絶望の淵に立たされていました。
絶望の夜に私が決断した「見るべき場所」
怒り、悲しみ、混乱。 このまま感情に任せて妻を罵倒し、間男を憎み続けることもできました。しかし、不思議なことに、このどん底の夜、私の頭にはある一つの言葉が鮮明に浮かび上がっていました。
不倫発覚から3ヶ月が経とうとしていたこの頃、私がすがるように見ていたYouTube「しあわせ家族研究所」のザビエルさんの言葉です。
「不倫相手との関係性に注目するのではなく、私と妻との関係性にのみ注目する」
間男が何を言っているか。裏垢でどんな言葉を交わしているか。そこに意識を向けている限り、私は一生、疑心暗鬼の奴隷のままだ。妻の嘘に振り回され、今回のように自爆してしまう。 妻を今まで苦しめていた過去の事実、そしてこれからの「夫婦再構築」を本気で考えるなら、今のこの醜い現実を、一度すべて受け入れるしかない。
私はその夜、布団の中でザビエルさんの「幸せ家族のレシピ」というメールマガジンへ登録しました。
皆さんはザビエルさん?と聞いて大丈夫か?と思われるかも知れません。
※ザビエルさんという名前に宗教的な意味はなく、著者が髭をはやしていて、見た目が歴史上の人物、宣教師のザビエルさんの肖像画に似ているという理由でつけられたニックネームとのことでした。
ザビエルさんとは?↓
相手を変えることはできない。間男を排除することも、妻の嘘を力ずくで止めさせることもできない。 できることは、ただ一つ。自分自身が変わることだけだ。この夜の絶望が、私に本当の意味での「覚悟」を決めさせた瞬間でした。
サレ夫・サレ妻のあなたへ
嘘を暴いた後、あなたの「意識」はどこに向いていますか?
今回の私のように、パートナーの嘘を暴き、裏アカウントや隠されたやり取りを見つけてしまった時、サレ夫・サレ妻の心は粉々に砕け散ります。怒りと絶望で、相手を徹底的に問い詰めたくなるのが当然です。
しかし、夫婦関係を本気で修復していきたいのであれば、ここで絶対に忘れてはいけないことがあります。
それは、「意識のベクトルを、間男(浮気相手)に向けないこと」です。
不倫が発覚した直後、私たちはどうしても「二人の間にはどんなやり取りがあったのか」「間男はどう思っているのか」という「不倫相手との関係性」にばかり執着してしまいます。 しかし、そこに注目し続ける限り、あなたの心は永遠に休まることはなく、相手の行動を監視し、コントロールしようとする無限ループから抜け出せません。
「妻を変えることはできない。できることは自分を変えることだけ」
臨床心理士のカウンセリングやザビエルさんの動画から学んだのはまさにこの一点でした。
- 相手が隠れて連絡を取っているかどうかを、あなたが力で止めることはできません。
- あなたがコントロールできるのは、「自分自身の感情」と「自分がどう在りたいか」だけです。
相手の嘘に気づいてしまった夜。絶望で眠れない夜。 どうか、間男やパートナーの裏の顔に向けられているその強烈なライトを、そっと「自分自身」に向けてみてください。
「自分は今、どう感じているのか」 「自分は本当は、どんな夫婦になりたいのか」
相手を監視するのをやめ、自分とパートナーとの「1対1の心の距離」にだけ集中すること。それが、嘘と裏切りの泥沼から抜け出し、再構築への一歩を踏み出すための唯一の道なのです。
最後までお読み頂き有難うございます。





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